寒い寒い季節となりました。
栄養たっぷりの旬の食材は、体を元気にしてくれます。
ワンちゃんの食事にも、ぜひ取り入れてあげてくださいね。
●小松菜
小松菜は、1年を通してスーパーで手に入れることができますが、
12月~2月にかけて旬を迎えます。
「野菜の優等生」と呼ばれるだけあって、小松菜は栄養価の高い野菜のひとつです。
豊富に含まれる栄養素の中でも、注目してもらいたいのが「カルシウム」です。
小松菜のカルシウム含有量は、野菜の中でもトップクラス。
ほうれん草の3倍以上とも言われています。
カルシウムは、ワンちゃんにとって特に重要とされるミネラル分です。
歯や骨を丈夫にしてくれますし、神経や筋肉の活動を円滑に進むようにサポートする働きがあります。
また、βカロテンも豊富に含まれているので、免疫力アップや皮膚・粘膜の強化が期待できます。
小松菜は、寒い季節から体を守ってくれる頼もしい食材。
しかし、ワンちゃんに与える際には、茹でてから与えるようにしたほうが、安心です。
それは、尿路結石の原因となる「シュウ酸」を防ぐためです。
小松菜には、ほんのわずかですがシュウ酸が含まれています。
しかし、シュウ酸は茹でて水にさらすことで軽減することができます。
ワンちゃんにとっても、生のままよりも消化がしやすくなりますので、茹でてから与えるようにしましょう。
●ブロッコリー
11月~2月に旬を迎えるブロッコリーは、栄養たっぷりの健康食材です。
ブロッコリーにはビタミンが豊富に含まれています。
特に多く含まれているのがビタミンCで、その含有量はレモンよりも多いと言われています。
健康なワンちゃんは、体内でビタミンCを生成することができます。
しかし、高齢のワンちゃん、病気で薬を飲んでいるワンちゃんなどは体内で生成する分だけでは足りないこともあります。
ビタミンCには老化の原因となる体の酸化を防ぐ効果や、
健康な皮膚や骨を作るのに役立ちますので、食事で補給できると安心ですね。
小松菜と同じように、シュウ酸を含む食材なので、茹でてから与えてあげるようにしてくださいね。
●ごぼう
ごぼうは栽培された地域によって、旬が異なります。
関東より北の地方では11月~12月、関西地方では「若ごぼう」と呼ばれ、2月~3月に旬を迎えます。
ごぼうといえば「食物繊維」が有名ですよね。
ごぼうに多く含まれている「イヌリン」という食物繊維は、腸を刺激し腸内環境を整えてくれます。
また、同じく食物繊維の一種である「リグニン」は、体内の有害物質を吸着し排出する働きがあると言われています。
イヌリンとリグニンの効果で、ごぼうは、ワンちゃんの体を内側からきれいにしてくれます。
ごぼうを与える時の注意点は、「大量に与えないこと」です。
ワンちゃんの健康に役立つ食物繊維ですが、ワンちゃんにとっては消化しにくい成分のひとつです。そのため、大量に食べると消化不良を起こしかねません。
ごぼうを与える時は、できるだけ細かく、小さく刻み、柔らかくなるまで加熱するようにしましょう。