寒い寒い季節となりました。
栄養たっぷりの旬の食材は、体を元気にしてくれます。
ワンちゃんの食事にも、ぜひ取り入れてあげてくださいね。
●蕪
蕪は3月~5月にかけての春、11月~1月にかけての秋冬の2回、旬を迎えます。
季節によって、おいしさにも特徴があります。
3月〜5月にかけての蕪は、皮が薄くて柔らかく、みずみずしいのが特徴。
そして、11月~1月にかけての蕪は、甘味が増してよりおいしくなると言われています。
蕪にはワンちゃんの健康に役立つ栄養がたくさん含まれています。
中でも注目してほしいのが、「βカロテン」「カリウム」です。
βカロテンには抗酸化作用があり、肌の健康維持やガン予防に効果があります。
カリウムの利尿作用は、体内の水分量を調節してくれるので、代謝アップが期待できます
また、蕪に含まれる消化酵素アミラーゼは、でんぷんなどの栄養を分解し、消化を高めてくれますし、
栄養の吸収を助けてくれす働きもあります。
そのため、蕪は整腸作用が高く、ワンちゃんのお腹にやさしい食材です。
与える量の目安は、1日20g(体重5kgのワンちゃん)と言われています。
初めて食べさせる時には、少量からスタートすると安心です。
●水菜
水菜は、冬の食卓に欠かせない食材のひとつ。
年間を通してスーパーで見かけますが、11月〜2月にかけてが本来の旬の季節です。
水菜はもともと、京都の伝統野菜として知られていました。
しかし今では、日本全国で栽培されるようになり、最近では茨城県が「生産量日本一」を誇っています。
水菜は淡色野菜かと思われがちですが、立派な緑黄色野菜。
シャキシャキした歯ごたえが人気ですが、栄養もたっぷりの優秀食材です。
水菜は、わんちゃんの体を病気から守り、強くしてくれる野菜のひとつ。
豊富に含まれるビタミンCは、体の抵抗力を強化し、風邪・感染症の予防に効果的です。
また、あまり知られていないかもしれませんが、実は水菜にはカルシウムが豊富に含まれています。
「カルシムが豊富な野菜」として知られる小松菜よりも、その含有量は多いと言われています。
カルシウムは骨を丈夫にしてくれるので、骨粗しょう症の予防に効果的です。
水菜は歯ごたえのある野菜。
与える時は、ワンちゃんが食べやすいように、小さく刻んであげましょう。
また、食物繊維も豊富なので、食べ過ぎには注意が必要ですね。
●鰆
さわらは「魚」に「春」と書きます。
名前の通り、「春を告げる魚」として、古くから親しまれています。
また、冠婚葬祭に用いられることも多く、懐石料理には欠かせない魚のひとつです。
回遊魚である鰆の旬は、関東・関西によって異なりますが、「12月〜5月頃までが旬」と言われています。
鰆は、ワンちゃんにもぜひ食べてもらいたい、健康な体づくりに役立つ魚です。
鰆の魅力は、良質なタンパク質。
肉よりも体内で消化されやすいと言われています。
また、不飽和脂肪酸と呼ばれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」「EPA(エイコサペンタエン酸)」が豊富に含まれています。
DHAには、脳の働きを活発にし、学習能力・記憶力を高めてくれます。
高齢のワンちゃんにとっては、認知症予防効果も期待できます。
また、EPAは、コレステロールや脂肪分を減らす効果がありますので、動脈硬化・心筋梗塞を予防に役立ちます。
与える際には、骨に注意してください。
人間にとっては気にならない小さな骨も、ワンちゃんにとっては危険になることもあります。
「よく噛んで食べる」ということが苦手なワンちゃんは、骨をそのまま飲み込んでしまう可能性が高いです。
その結果、口や喉を傷つけたり、胃腸に負担をかけてしまうことも考えられます。
骨をきちんと処置してから、ワンちゃんに与えてあげるようにしてくださいね。